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2022.09.15

夏バテ対策

 まだまだ暑さが残る今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
これだけ残暑が続くと夏バテ気味、という方も多いと思います。

 しっかりと冷房が効いた屋内で長時間過ごすことで、暑さに対する抵抗力が低下してきているのも夏バテになる一因です。
 今回は夏バテ対策についてお伝えしていきます。

◇日本の気候は脾胃の大敵!?

 は湿度を嫌い、日本の高温多湿の気候は湿邪を生じやすく、湿邪が脾の機能を低下させてしまいます。またそういった気候に加え、冷たいものの飲みすぎ、食べ過ぎ、甘いものの過食で更に脾胃は弱ってしまい夏バテの原因になってしまいます。

◇夏バテの分類

 一言で夏バテと言っても中医学的には色々な病証があります。今回は「脾気虚」と「気陰両虚」について説明します。

►脾気虚

 もともと脾が虚弱な方や、脾が弱っている状態のところに、冷たいものの飲み過ぎや食べ過ぎ、湿邪の影響などで更に脾が弱ってしまい、栄養が全身にまで巡らなくなり、体がだるかったり、やる気や元気が出ない、といったタイプになります。

 原因:生れつきの脾胃の虚弱、暴飲暴食、思慮過度
 症状:食欲不振、下痢、倦怠感、息切れ、体重減少
 対処:過度な運動は控え、消化吸収の良いものの摂取を心掛ける
 ツボ:足三里、三陰交、中脘、脾兪
 食材:トウモロコシ、ナツメ、人参、干ししいたけ、長芋、カボチャ、インゲン、鶏肉

►気陰両虚

夏に過度な仕事や運動をして、気や水(津液)を激しく消耗し、体の動きに不調が出るタイプです。

 原因:夏の暑さによる陰液の消耗、激しい運動により陰がさらに損傷
 症状:倦怠感、息切れ、手足のほてり、体重減少、皮膚の乾燥
 対処:過度な運動は控え、食事はこまめに摂取する。休養と栄養をしっかりと。
 ツボ:合谷、太谿、腎兪
 食材:ナツメ、スイカ、山芋、はちみつ、黒ゴマ、豆乳

◇休養に加え鍼灸の利用を!

 夏バテには脾胃に負担を掛けないように注意しながら、しっかり休養と栄養をとることが大事、ということはお分かりになられたかと思いますが、それでも疲労回復が追い付かないというかた、鍼灸の利用を考えてもいいかもしれません。鍼や灸で適したツボに刺激をすることで、脾胃の機能を高めたり、しっかり寝れるようになったり、疲労回復のお手伝いが出来ます。ちょっと体調すぐれないな、と感じたら鍼灸を大いに利用しましょう。

鍼

◇暑さに順化することも大事

 日本は高温多湿の気候が特徴的だと先述し、日本の夏に対して悪い印象を与えてしまったかもしれませんが、そもそも日本の気候は、四季折々でその変化を肌で感じられる素晴らしいものです。季節毎にその気候を楽しむことが大切で、夏でも涼しい屋内や環境でばかり過ごすのではなく、暑さが和らぐ時間帯や日陰などの場所を選び、散歩やジョギングなどして暑さに慣れていきましょう。最近では冷暖房の普及で一年を通して寒暖差なく過ごせるようになってきました。その結果、暑さや寒さに対する抵抗力が下がってしまい、症状として現れやすくなっているのも事実だと思います。程よく季節毎の気候を楽しむ、ということを心掛けられると良いですね。

四季

以上、夏バテについてその一因と対処法についてお話ししました。まだまだ残暑が続きそうな気配。夏バテ気味の方、またそうでない方にもその予防として今回の話が何かしらのお役に立ちましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

春日井市の鍼灸整体院 腰痛・肩こりお任せ下さい
鍼灸Tadauchi
鍼灸師 理学療法士 唯内 喜史

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