ブログ

2023.10.20

その痛みは首や肩のトリガーポイントが原因!?

肩と首のトリガーポイント

こんにちは!鍼灸Tadauchiの唯内喜史です。
早速ですが、皆さんの感じている首や肩の痛み、そして、首や肩から離れていて関係がなさそうな痛みも、もしかしたら首や肩にあるトリガーポイントの影響かもしれません!

トリガーポイント…って院長なんですか??
名前は何となく聞いたことがあるような。

では簡単にご説明しましょう!
トリガーポイントとは、体の痛みを感じるセンサーが何らかの原因で異常をきたし、通常よりも痛みを感じるようになってしまった部位なのです。

うーん…
ちょっとよくわからないなあ。もう少し詳しく教えて!

では今回は、トリガーポイントとは何か、そして、皆様の抱える痛みや違和感とどのように関係しているのか、一緒に見ていきましょう!

トリガーポイントとは何か?

トリガーポイントは、特定の筋肉内の局所的な痛みや不快感の発生源です。
トリガーは「引き金」、ポイントは「点」という意味の合成語で、「発痛点」とも呼ばれています。
これらの点は、圧力や刺激を受けたときに痛みを感じ、しばしば緊張やストレスが原因で活性化されます。

つまり、トリガーポイントとは、痛みやコリの原因となるもので、単なるコリや筋肉痛とは異なり、種々の要因で形成される痛みやシビレのほか発汗やめまいなどの自律神経症状なども引き起こす可能性がある原因部位のことです。

トリガーポイントの症状

①局所的な痛み

トリガーポイントがある箇所に圧力をかけるとその周囲に痛みを感じることがあります。

②違和感

トリガーポイント周辺の筋肉が硬くなり、違和感を感じることがあります。

③運動制限

トリガーポイントが筋肉の柔軟性を制限することがあり、頭を左右に振る、腕を上げるなどの動作が制約されることがあります。

④ここに注目!関連痛

トリガーポイントが痛みの引き金になり、その点とは異なる部位に痛みが発生することがあります(関連痛)。

つまり、みなさんが「痛い」と思っている場所は実は痛みの原因の部位ではなくその痛みは別の場所にある発生源(トリガーポイント)の影響からくる「関連痛」かもしれないのです!

なぜ首や肩にトリガーポイントができるのか?

ふむふむ。痛みを感じるセンサーが何かの加減で敏感になって、痛みや違和感を引き起こす部位がトリガーポイントなんだね。

そうなのです。しかも、トリガーポイントが引き金となって、別の部位に関連痛が起こることも多いのです。

斜角筋群の図
斜角筋群にあるトリガーポイントと関連痛の図
肩甲挙筋の図
肩甲挙筋にあるトリガーポイントと関連痛の図

上の画像は斜角筋群や肩甲挙筋という筋肉に形成されたトリガーポイントにより引き起こされる痛みの部位で、青いバツ印がトリガーポイント、赤い部分が痛みの出る部位を表しています。

えー!こんなに広範囲に痛みが出る場合があるんだ!驚き!

そうなんです。首や肩だけでなく、腕や末端にまで痛みがでることも。では、どのようなことが原因で首や肩にトリガーポイントが出来てしまうのか、いくつか挙げてみますね!

①姿勢の問題

長時間の不適切な姿勢、特にデスクワークやコンピュータ作業中の前かがみの姿勢は、首や肩の筋肉に負担をかけ、トリガーポイントの発生を促すことがあります。

②過度な筋肉の使用(オーバーユース)

肩を頻繁に上げ下げする行為やバッグを片方の肩にかけて持ち歩くことなど、特定の筋肉が過度に使われると、その部分にトリガーポイントが発生しやすくなります。

③ストレス

ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、トリガーポイントの形成を助長する可能性があります。

④外傷

事故や怪我によって筋肉が損傷するとその後、トリガーポイントができることがあります。

悪い姿勢、疲労やストレスにケガ…そっか、トリガーポイントって誰でもできる可能性があるんだね。

そうですね。日頃から無理されたり、日々頑張る方々は、トリガーポイントが作られる可能性は大いにあると思います。
でも、なるべくトリガーポイントが発生しないようにする生活のポイントや、治療方法もあるので紹介しますね!

トリガーポイントの治療と予防

①マッサージ

セラピストによる専門的なマッサージは、トリガーポイントを緩和するのに役立ちます。

②ストレッチやエクササイズ

適切なストレッチや運動は、筋肉を緩め、トリガーポイントの形成を予防するのに役立ちます。

③姿勢の改善

正しい姿勢を心がけ、体の一部位に負担が集中するような姿勢を、長時間とることを回避することが重要です。長時間のスマホやパソコン作業など、特に注意が必要です。

④ストレス管理

心身共にストレス管理をし、筋肉や神経の過度な緊張を軽減するために、種々のリラクゼーション方法やリフレッシュ方法を取り入れましょう。

⑤適切な休息

十分な休息や睡眠を確保し、筋肉の修復と回復を促進します。

②ストレッチやエクササイズと③姿勢の改善の詳細は
また別のブログでご紹介いたします。そちらもどうぞご覧くださいね。

トリガーポイントではない痛み

慢性の痛みは、トリガーポイントによるものが多いですが必ずしもそうでない場合もあります。

その原因のひとつとして、炎症による痛みがあげられます。
炎症による痛みは患部が赤く腫れ、熱感があるのが特徴です。

また、椎間板ヘルニア変形性脊椎症などでも痛みの原因となり、これらは脊椎や椎間板の問題により神経が圧迫され、痛みやしびれが生じます。

肉離れなどの外傷直後の痛みは、明らかな外的要因によるものなので、トリガーポイント由来の痛みではないことは容易にわかります。トリガーポイントはこった筋肉に形成されることが多いですが、
すべての筋肉のこりがトリガーポイントになるわけではありません
肩こりも、筋肉のこりが原因ですが、トリガーポイントとは異なり、関連痛がなければ単なる筋肉痛であると解釈します。これらは筋肉のこりをほぐすことで改善できます。

まとめ

一般的に、トリガーポイントによる首や肩の痛みは、早期に適切に対処すれば改善されることが多いです。症状が慢性化してしまう前に専門家からアドバイスを受けることが重要です。
当院でも問診や各種評価により、痛みの原因を可能な限り明らかにし、その原因に対して施術を進めていきます。もちろんトリガーポイントに対するアプローチも可能なので、気になる方はご相談ください。

春日井の鍼灸・整体
鍼灸Tadauchi

0568-27-6783
ネット予約はこちら

カテゴリー

最新の記事

アーカイブ

WEB予約

LINE予約

電話予約