日差しが強くなるとともに、ぐんぐん気温が上がってまいりました。
本日2022年7月7日は“二十四節気”の第11番目の節気「小暑(しょうしょ)」です。
小暑とは
小暑は「小さく暑い」と書くことから、本格的に暑くなる少し前のことを指し、梅雨の終盤の時期になります。そして梅雨が明けると、南から熱い風が吹きはじめ、大気は夏らしい気配に満たされ、気温もどんどん上昇していき、夏の訪れを感じる時期です。
二十四節気は季節の移り変わりを知るために、1年を約15日間ごとに24に分けたものなので、毎年7月7日で日付が固定されているわけではなく、太陽の動きに合わせ多少前後することがあります。
二十四節気では、小暑の一つ前が昼が一番長い「夏至」で、小暑の一つ後が暑さが最も厳しくなる頃の「大暑」となり、小暑の期間としては「大暑」を迎える7月22日頃までが該当します。通常、小暑の頃には梅雨明けをするのですが、小暑になっても梅雨に入らない場合には「梅雨入りの特定できず(梅雨入りなし)」となり、梅雨入りの特定ができないまま、梅雨明けが特定されるというパターンが数年に一度起こるそうです。
また、小暑は日頃お世話になっている人に「お中元」を贈る時期でもあります。贈る時期は地方によって多少ずれがあり、7月初旬から15日ごろまでに贈る地域や、旧盆の地域では7月末から8月中旬とされています。最近では地域に関係なく、7月中旬くらいまでに贈るのが一般的になっています。
小暑に行われる行事
小暑に行われるイベントには、星祭の行事「七夕(たなばた)」があります。元々は中国の行事で日本に伝わり、日本古来の棚機津女(たなばたつめ)の祭と結びつき、鎌倉時代に七夕として民間に広がったといわれています(諸説あり)。
小暑の食養生
夏を乗り越えるための「暑気払い」には、体を冷やす働きがある寒涼性の食材がオススメ。特にキュウリ、ナス、トマト、オクラ、スイカなどは旬の食材は栄養価が高く、味が濃くおいしいのでこの時期の食事に取り入れたいですね。冷麦、そうめん、氷(かき氷・氷菓子・氷料理)、甘酒などは昔ながらの定番です。冷麦やそうめんを食べる時には、薬味を忘れずにトッピングしましょう。ネギや青じそは温性なので、身体を冷やしすぎないよう調整してくれます。また、甘酸っぱい味には体を潤す働きがあり、汗で体の水分が出てしまうこの季節、酢の物や南蛮漬けなどを取り入れるのもいいですね。
そして、小暑の終盤には、夏の土用(立秋前の約18日間)に入ります。土用の丑の日には、うなぎなど「う」のつくものを食べるなどして夏バテを防ぎ、厳しい残暑を乗り越えるといった習わしがあります。
小暑が見頃の花
小暑の訪れを感じさせてくれる花をいくつかご紹介します。
ハス(蓮)
蓮は水面から伸びた茎の先に青々とした大きな丸い葉が開き、その葉の間から明るいピンク色の花を咲かせます。早朝に開花し、午前中の早い時間に花を閉じてしまうので朝の早めの時間に見に行くのがおすすめ。
ナデシコ(撫子)
ピンクや白、赤といった色の小さな花が多く咲く姿が印象的な花。「やまとなでしこ」という言葉があったり、秋の七草に選ばれていたりと、昔から日本人に好まれています。カーネーションやカスミソウもナデシコ科の植物です。
まとめ
今年も梅雨が明け、暑さが日に日に増していく「小暑」。蝉の声も聞こえ始め、これから訪れる本格的な夏の暑さを乗り切るために、この時期から体調管理などしっかりと準備しておきましょう。
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鍼灸師 理学療法士 唯内 喜史