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2021.12.13

原因不明の体調不良、もしかしたら原因は〇〇にあるかも!?

CNMS

突然ですがみなさん、こんな症状に悩まされていないですか。

☆体がだるい
☆汗が出やすい
☆やる気が起きない
☆頭痛がする
☆肩が凝る
☆疲れやすい
☆寝つきが悪い、睡眠の質が悪い
☆食欲が湧かない
☆血圧が不安定

実はこれらの症状、首の筋肉が凝り過ぎても起こる『頚性神経筋症候群』による症状かもしれないんです。

はじめに

『頚性神経筋症候群』とは、東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生によって提唱され名付けられた症候群で、頚の筋肉に過度な負担がかかると、首を支える筋肉が過度に緊張して固くなり、自律神経が協調して働けなくなり、種々の症状が出現するとされています。現代社会の生活の中では、スマホの使用や、モバイルゲーム、パソコン作業などで特に首に負担がかかりやすく、「首こり」状態が慢性的に続くことで症状が現れると考えられています。


スマホ使用時の姿勢と頚への負担の関係については過去ブログをご参照ください。

上記項目のように、主な症状として首の痛みや頭痛、頭重感、めまい、食欲不振、そのほか自律神経に関する症状が挙げられ、倦怠感や「やる気が出ない」といった症状も出るそうです。

『頚性神経筋症候群』は首の筋肉のコリが原因とされているため、体がだるい、やる気がしない、食欲がない、疲れやすい、といった症状で医療機関に受診しても、首を精査されることは殆どなく、過度のストレスが原因といわれたり、「不定愁訴」として扱われることも少なくありません。

『頚性神経筋症候群』首の筋肉が過緊張してしまい、自律神経系の協調的な働きに異常が起こることによって種々の症状が引き起こされるとしています。

『頚性神経筋症候群』の原因

『頚性神経筋症候群』自体は、何が原因で起こるのでしょうか。
その原因は大きく二つあるとされています。

1.過去に頚椎(首の骨)に強い衝撃(交通事故やコンタクトスポーツ、格闘技など)を受けたことが有る。

2.パソコン、ゲーム、スマホの普及による頚筋群の過労や、長時間労働による疲労、悪い生活習慣の積み重ね。

特に大半が2.のパソコン、ゲーム、携帯電話の普及による頚筋の過労や長時間労働による首の筋肉の疲労、不良な生活習慣の積み重ねによって引き起こされるため、現代の生活習慣病ともいえます。

『頚性神経筋症候群』の治療法

松井医師によると、低周波治療を中心に、遠赤外線治療、電気鍼治療、ビタミン注射を行うそうです。

➢低周波治療

首こりの治療の中心となる治療で、低周波を首の後ろから筋肉の奥深くへと送り込み、これを毎日受け続けることでこり固まった首の筋肉は徐々にほぐされていきます。

➢遠赤外線治療

遠赤外線を照射することによって、首の筋肉を温め血行を良くし、低周波治療器の効果をアップさせます。

➢電気鍼治療

首の後ろに鍼を打ち通電する方法で、鍼を打つ場所は東洋医学的にいう『ツボ』とは全く違う部位に打ちます。

➢ビタミン注射

ビタミンは神経の機能を高める働きがあります。治療効果を高めるため、向神経ビタミン剤を注射したり点滴したりします。

もちろん、『頚性神経筋症候群』は頚筋群の疲労や、不良な生活習慣の積み重ねによって引き起こされるため、首を休ませる工夫や、規則正しい生活を心掛けるなど、日常生活での心掛けが回復を早めるのに重要であるといえます。

『頚性神経筋症候群』の治療により、下記表1にある疾患も完治可能であると松井医師は述べています。

頚のセルフケア方法

日頃、使い過ぎや疲労によりこり固まった首の筋肉をリラックスさせたり、首に負担のかかりやすくなる猫背姿勢を改善する目的でセルフケアを行います。

まずは頚部筋のリラクセーションと胸椎のストレッチです。
猫背になると頚への負担が増加するため、椅子の背もたれで背骨をしっかり伸ばします。
その後、両手でしっかりと頭を支えて頚の力を抜き、頚の筋肉をリラックスさせましょう。

続いて頚部筋のストレッチです。
アゴと胸骨の間にこぶしを挟み、あごを支点にもう片方の手で頭部を前方に倒して頚の筋肉をストレッチします。
背中が丸くなるとうまく首が伸びないので、背中が丸くならないように注意しましょう。

最後に胸筋のストレッチと肩甲骨の内転運動です。
姿勢を正し、頭の後で両手を組みます。
そこから胸を前方に突き出しながら両肘を後方に持っていきます。
左右の肩甲骨をしっかりと寄せる意識でやりましょう。

まとめ

長引く体の不調、もしかしたら『頚性神経筋症候群』が原因かも、というお話でした。
慢性的な肩こりや首こりのある方や長時間のデスクワークをされる方で、胃腸の調子が悪い、血圧や脈拍が不安定など、自律神経失調症状を慢性的に自覚される方は頚性神経筋症候群を疑って、首のケアを始めてみてください。ゴリゴリと力任せに揉んだりすると逆効果の場合もあるので注意してくださいね。

ただし、すべての不調が頚からきているとは限らないので、不調を自覚したら先ずは食事や生活習慣などを見直してみることも大事です。それでも不調が続くようでしたら専門家に診てもらい原因を明らかにして適切な処置をしてもらいましょう。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
首こり、肩こりに悩む方の症状緩和の一助となれば幸いです(*´ω`*)

春日井の鍼灸整体院 肩こり・腰痛お任せください
鍼灸Tadauchi
鍼灸師・理学療法士  唯内 喜史

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