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2022.02.22

便秘 -東洋医学での考え方と、養生について-

便秘

便は健康のバロメーター。
朝のお通じがスムースだと、その日一日を清々しく過ごせますよね。

便通は本来、毎日あるのが健康的な状態です。3日以上便通がなかったり、便が硬く少量で、残便感があったりする状態を便秘といいます。女性に多いのが特徴で、肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることも。

そんな便秘を東洋医学的に考え、食事や効果的とされるツボなどの養生の話をしたいと思います。

はじめに

東洋医学の考えでは便秘の原因を、ストレスや過剰な飲食などにより熱が体にこもる事で起こる『実秘』と、加齢や過労、病気や産後などが原因で体に気や潤いが不足する事で起こる『虚秘』の2つに大別し、そしてさらに『実秘』は『熱秘』と『気秘』、『虚秘』は『虚秘』と『冷秘』とに分けて考えます。

それぞれについて、その特徴と対策をみていきましょう。

熱がこもることで便秘になる『熱秘』タイプ

▷尿の色が濃い
▷口が渇く
▷お腹が張って痛い
▷汗をたくさんかく
▷口臭が気になる

以上の項目が多く当てはまる方は、体に熱がこもることで便秘になりやすい『熱秘』タイプ。辛いものや脂っこいもの食べ過ぎなどが原因になります。先ずはそのような食生活をしていないか見直し、そうであれば改善し、体を冷やし潤いを保つ食材、きゅうり、レタス、バナナなどを食べるように心がけましょう。
ツボとしては、合谷内庭少し強めに押すのがオススメです。

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ストレスやイライラが原因で便秘になりやすい『気秘』タイプ

▷イライラしやすい
▷膨満感がある
▷ゲップやオナラが多い
▷下痢と軟便を繰り返す

以上の項目が多く当てはまる方は、ストレスやイライラが原因で便秘になりやすい『気秘』 タイプ。 日頃からストレス発散を心がけ、深呼吸や散歩などの軽運動で体に気とエネルギーの循環を作りましょう。柑橘類香味野菜など、気を巡らす食材がオススメです。
ツボは太衝、内関を強めに押しましょう!

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血(けつ)や潤いが不足することで便秘になる 『虚秘』タイプ

▷肌や髪に艶がない
▷よく動悸やめまいがする
▷抜け毛や白髪が気になる
▷コロコロと兎糞状の便
▷舌の色が薄く淡い

以上の項目が多く当てはまる方は、血や潤いが不足することで便秘になる『虚秘』タイプ。不足している血を補い、体の内側から潤す作用のあるハチミツや、人参、白菜、黒ゴマなどの食材がオススメです。
ツボは三陰交太渓気持ちいい強さで押しましょう。

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エネルギー不足で便秘になる『冷秘』タイプ

▷疲れやすい
▷便意はあるが出にくい
▷汗をかきやすい
▷息切れしやすい
▷冷えやすい

以上の項目が多く当てはまる方は、エネルギー不足で便秘になる『冷秘』タイプ。 身体を温める温煦作用の低下により、身体が冷えることで便秘になるため、胃腸や足腰を冷やさないよう防寒を心がけましょう。食事では体を温める作用のあるネギ、生姜、ニラ、クルミなどがオススメです。
ツボは腎兪、関元周囲を気持ちいい程度に温めるといいでしょう。

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いかがでしたでしょうか。

今回は、便秘を東洋医学的に考え、その対策について食材やツボをご紹介しました。

日頃から自身の体質に気を配り養生することで、便秘症状がひどくなるのを防いでくれるかもしれません。

ただ、便秘が酷い方、ずっと治らない方は、腸そのものの問題であったり、何か別の原因が隠れている可能性もあるため、医療機関への受診をお勧めします。

診察上、特別な問題がないとわかった上で養生するのが安心ですね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます(*´▽`*)

春日井市の鍼灸整体院 腰痛・肩こりお任せ下さい
鍼灸Tadauchi
鍼灸師 理学療法士 唯内 喜史

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