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2022.01.13

コレステロールについて

こんにちは。
今回はコレステロールについて。

コレステロールに善悪はない!!

みなさん、コレステロールと聞くと正直、健康とは反対のイメージや疾病を連想させるネガティブなイメージが強いのではないでしょうか。

ですが、以前もお伝えしました通り、コレステロールには細胞膜やホルモンの材料になるといった重要な役割があります。善玉とか悪玉という呼ばれ方をするのも、善玉は必要なコレステロールで悪玉は不要なコレステロール、みたいな誤解を生じる原因の一つだと思います。

一般的にLDLコレステロールが悪玉コレステロール、HDLコレステロールが善玉コレステロールと呼ばれていますが、それぞれに重要な働きがあり、善も悪もなくどちらも重要な栄養素です。

コレステロールが不足するとホルモンも細胞も正常に機能せず、健康な状態を保てないどころか、いたずらにコレステロールを減少させるとかえってガン、呼吸器疾患、脳血管疾患による死亡のリスクが上昇する、という報告さえあります。

HDLコレステロールは働きとしてはコレステロールの回収役で、血管のお掃除役をしてくれるので善玉と呼ばれます。

コレステロールを回収してくれる善玉なんだから、気にしなくていいんでしょ?
これも間違い。

女性はHDLコレステロール値が上昇するにつれて死亡率が低下するのに対し、男性ではHDLコレステロール値が60㎎/dlあたりで死亡率が最低になりますが、それ以上は死亡率が上昇し、100㎎/dlになると悪性新生物などによる死亡率が上昇するという報告があるのです。

男性ではHDLコレステロールが40㎎/dl未満、女性では50㎎/dl未満で死亡率が上昇します。ですのでこれらの値を超えるような生活習慣が望ましいのですが、HDLを上げるには食事などでは難しく、運動により組織代謝を上げるのが良いとされます。

それに対しLDLコレステロールは組織にコレステロールを運び出す運搬役で、HDLコレステロールの回収役と比べるとネガティブな印象があることから、悪玉と呼ばれていると思います。

LDLコレステロールはその8割が肝臓で作られ、残りの2割を食事から摂取しています。なので、食事から2割以上摂取すると、一時的には血中濃度が上昇しますが、長期的には肝臓による生産量が調整されて、元の値に戻ります。

正常であれば、LDLコレステロールの製造量は必要に応じて調整されているのです。

LDLコレステロールが高いということはカラダ中でLDLコレステロールの必要度が高くなっている、とも捉えられます。ただ、遺伝性の家族性高脂血症では必要以上にLDLコレステロールが作られるので注意が必要です。家族性高脂血症についての説明は長くなってしまうので、ここでは割愛させていただきます。

コレステロールについて簡単にお話ししましたが、まとめますと悪玉だ善玉だ、というイメージだけに惑わされず、正しくしって正しく付き合うことが重要なんだ、ということが伝わりみなさんの健康に少しでも役立ちましたら嬉しいです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

春日井の鍼灸整体院
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鍼灸Tadauchi
鍼灸師 理学療法士  唯内喜史

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