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2021.10.27

慢性症状を治す一番の主治医は自分

医師

みなさん、自身の健康にどのくらい関心をお持ちですか?

こんにちは。

秋もどんどん深まって参りましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

寒さが本格化する前に、カラダの不調を自覚している方は少しでもいい状態で冬を迎えたいですね。

今回、内山葉子医師の著書『健康情報のウソに惑わされないで!のど・腸・脳の炎症が長引く不調の原因だった』より、共感できるフレーズがありましたのでご紹介させて頂こうと思います。

こちらの本は、どこの医療機関に行っても「検査では異常なし」と言われる方や、異常が見つかっても「特にすることはないので様子見」、「出来る治療はない」と言われる方、「病名がついて、治療のために通院していても中々よくならない」という方に、「不調の根っこを見すえて取り組む」ためのガイドブック的内容となっています。

様々な不調を例に挙げて、巷では健康に良いとされる食品やサプリメント、様々なメソッドなど、実はそれらが不調の原因となっている可能性があること、健康情報に惑わされずに情報を自分で整理し、真に有効な改善策に取り組むことの重要性が謳われています。

慢性症状を治す一番の主治医は自分

序盤に書かれた一節ですが、私はこの一節にとても共感しました。

慢性症状とは長引く症状と言い換えることができます。

医学的に症状は急性慢性に分類できます。

急性症状とは数分、数時間、数日で容態が変化するもので、早急な対処が求められます。

現代の西洋医学では、このような急性症状に対して本領発揮できますが、慢性症状は不得意と言わざるを得ないと内山先生は述べられています。

慢性症状はいくつもの要因が絡み合っているうえに、複数の診療科にまたがる問題であることが多いです。

西洋医学の「科別」に構成された対応では、複数科の問題を抱えた慢性病の対応は難しく、正しい対策にたどり着きにくいのも慢性症状をこじらす一因となっているようです。

医療の専門家である医師も頼れないとなるとどうすればよいのか、

内山先生は「患者さん自身が慢性症状に対する正しい意識と視点を持つことで、少しずつ絡まった糸をほぐしていくことはでき、逆にそうでなければずっと枝葉の症状や情報に振り回されて慢性症状を克服しにくくなる」と述べられています。

西洋医学の苦手とする慢性症状に対しては、自分自身の一番の主治医は自分で、患者さん自身が「長引く不調の原因はこんなところにあるのでは?」と見当をつけ、自分でできる対策から実行していくことが、改善への道すじになるとのこと。

そのうえで、長引く不調を治す基本のコツを3点挙げられています。

①枝葉の症状に振り回されないで、根っこの原因を見る

枝葉の症状に囚われて、痛いから痛み止め、咳が出るから咳止め、この症状にはこの方法が良いと聞いたから.. など、薬や誤った対策の弊害が加わり、不調だけがさらに増えることにもなりかねません。対症療法だけで終わらせず、根本原因を見すえて取り組みましょう。

②どの原因から取り組んでもよい

いくつもの要因が絡み合った慢性症状に対して、「何から、どこから取り組んだらいいかわからない」と困惑しがちですが、実は「どこから取り組んでもよい」のです。

原因に働きかける方法であれば、一つが改善すると、他にも良い影響が出始めることもあります。出来ることから気楽な気持ちで始めることがコツです。

③効果判定のために症状を記録しておく

効果が出ていても「全然よくならない」「悪くなるばかり」と、短期間で症状がゼロになる方法を求めている患者さんもみえるようですが、慢性症状に対しては基本的には「なっただけの時間をかけて治していく」くらいの気持ちが必要です。長く症状が続くと、なかなか良くなった点には気づきにくく、残存する症状にばかり意識が向いてしまい、「治らない」「効果が出ない」と思い込むことが、モチベーションを下げたり、ストレスになったり、最悪の場合症状の悪化をも招いてしまう可能性さえあります。自分自身のカラダに関心を持つ意味でも症状を記録し効果判定をしましょう。自覚症状の程度をはじめを10としてどの程度になったか、どんな変化があったかを簡単にメモをしたり、自分なりの方法で良いので必ず効果判定を行いましょう。

私も、クライアントさんに提供する施術や運動指導や食事指導は、あくまでクライアントさんが良くなるためのお手伝いというスタンスで指導させていただいています。

主役はクライアントさん本人です。

最終的に自身を良くするも悪くするも、本人の意思決定と行動の結果であると考えています。

慢性症状に限らず、自身の健康について関心を持ち他人任せにせず、自ら情報収集をして、正しいと思うことを自身のカラダに問いかけながら、行動し続けることが大切です。

色々なことが便利になった世の中、「~するだけ」「~を飲むだけ、食べるだけ」と、簡単に健康を手に入れられる、健康な状態になれる、そんな謳い文句の商品やメソッドが世にあふれています。

誰しもが楽に、そして簡単に健康になりたいと正直思うと思います。

でも、そんなに甘くはありません。

偉い人が言ってるから、テレビで言ってるから、新聞に書いてあるから、それらが必ずしもあなたにとっても当てはまるかは別です。

時には常識だと言われていることも疑って考えてみたり、自身のカラダの声に真摯に耳を傾けることが必要ではないでしょうか。

私もまだまだ色々な事を勉強している身です。

自身が学んだ有益だと思う情報をクライアントさんと共有し、二人三脚でクライアントさんの問題解決のために取り組んでいきます。

クライアントさんが自ら治す、自ら健康になるのをお手伝い出来たら、と考えております。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました(/・ω・)/

関節痛・腰痛・肩こり、ご相談ください

鍼灸Tadauchi
鍼灸師・理学療法士  唯内 喜史

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